育毛剤 成分

育毛剤の成分早見表

育毛剤の成分早見表※気になるあの育毛剤の成分について解説!

血行促進タイプ

塩化カルプロニウム
塩化カルプロニウムは血管拡張作用を持つ医療用医薬品として開発されました。頭皮の毛細血管を拡張し、血流を増加させます。もともとはフロジン液という名前で医療機関で円形脱毛症などの治療薬として使用されていました。
苦参(クジン)エキス
日本や中国に分布するマメ科植物クララの根から抽出したエキスで、化粧品などにも使用されています。育毛剤としては殺菌作用や毛細血管の拡張作用があることが知られています。雑菌の繁殖を抑え、フケ・カユミを防ぐ作用も期待されています。
セファランチン
中国や台湾に自生するタマサキツヅラフジから抽出された成分で、アレルギーを抑え、毛細血管を拡張して血行を良くし、造血機能の回復力を高める効果があります。また円形脱毛症の治療にも効果があります。
センブリエキス
リンドウ科の植物センブリから抽出されたエキスです。漢方薬の胃薬として使われ、胃を刺激して血行を良くすることから、頭皮の血行を改善する育毛剤としても開発されるようになりました。皮膚の毛細血管を増強し、皮膚細胞の代謝を改善する効果が期待されています。
ニコチン酸ベンジル
ビタミンBの複合体の一つで、皮膚血流量を増加させ、血管を拡張させて血流をよくする作用がある事から、毛根刺激剤、頭皮刺激剤、止痒剤として育毛剤のほか、発毛剤やヘアローション、ヘアトニックなどにも使用されています。ビタミン類にアレルギーがある方には注意を要する成分です。
ニンジンエキス
コウライニンジンから抽出されたエキスで、血行促進作用やたんぱく質・核酸の合成促進など、髪の健康と抜け毛対策に効果があります。保湿作用も期待できます。
ビタミンE
ビタミンEは大豆や葉野菜、植物油や卵などに多く含まれている成分で、抗酸化作用の働きで血管にできやすい血栓を防ぎ、血管の健康を保って、血液をサラサラにします。

毛母細胞活性化タイプ

チクセツニンジン
日本原産で、山林に自生する多年草ウコギ科のトチバニンジンの根を乾燥したものです。漢方では胃腸薬や解熱剤として使われてきました。育毛では、血行を促進し、毛母細胞を活性化する働きがあるとされています。
ビチオン
ビタミンHとも呼ばれ、緑黄色野菜や卵黄、玄米、小麦胚芽、大豆、ナッツ類などに多く含まれている成分です。毛母細胞の活性化に効果的で、白髪や脱毛対策に有効とされています。また、抗炎症作用もあるので、脱毛の原因と言われるアレルギー反応を抑制する効果もあり、抜け毛の抑制も期待できます。
ペンタデカン酸グリセリド
毛細血管を拡張して、毛母細胞を活発化させる養分を阻害している男性ホルモンを抑制し、直接毛母細胞に養分を与え、毛根の寿命を延ばす作用が期待されています。

脂質除去タイプ

イオウ
イオウはたんぱく質やアミノ酸の構成要素で、細胞組織の正常な機能を維持するために必要な必須ミネラルです。抜け毛の原因の一つがイオウ不足だと言われています。血管拡張・血流増加・育毛成分の生成などを促進し、髪を活性化する働きもあります。皮質を取り除く効果もあり、スキンケア製品にも使われています。
カシュウ
中国原産のタデ科のつる性多年草ツルドクダミの根を乾燥したものです。カシュウは漢方名で育毛、強壮、不老長寿の植物として伝えられてきました。毛根の余分な脂を抑制し、毛穴の詰まりを防止して、育毛剤の浸透を高める効果が期待されています。
ビタミンB6
ビタミンB6はタンパク質を合成するのに必要な成分です。これが不足すると髪に必要なアミノ酸やタンパク質が形成されづらくなり、脱毛や枝毛などの原因になります。皮膚の新陳代謝を促し、過酸化脂質の発生を抑制する働きもあるため、皮脂の分泌が過剰な人には効果的な成分です。

保湿タイプ

アルテア抽出液
アオイ科ビロウドアオイの根または葉から抽出したエキスです。保湿効果が非常に高く、皮膚柔軟化作用、刺激緩和作用、消炎作用などもあって、育毛剤だけでなく、基礎化粧品やファンデーションなどにも使用されています。
アロエ抽出液
アロエ科アロエ属に属する植物の葉汁を絞って抽出したエキスです。アロエのアロインという成分は5αリダクターゼを阻害する作用があります。5αリダクターゼは毛乳頭にある男性ホルモンに反応して、髪の成長を阻害します。アロインはこの5αリダクターゼの活動を抑えて髪の成長を助けます。
イチョウ葉エキス
イチョウ葉エキスに含まれるフラボノイドは、血管を健全な状態に回復し、血液の循環を正常化することで、細胞や各組織に酸素と栄養を届け、血行不良に起因する諸症状を改善します。またアレルギーの発生も抑えます。
オトギリソウエキス
セイヨウオトギリソウの成分であるフラボノイド、ルチンなどには優れた抗酸化作用があります。これらの成分には、人間の免疫システム、疾病予防、老化予防などの効果が期待されています。また抗男性ホルモン作用、エラスターゼ阻害作用も確認されており、育毛効果も期待されています。
海藻エキス
海藻エキスにはヨウ素、各種ミネラル、各種ビタミン、アミノ酸、アルギン酸エステルといったさまざまな成分が含まれ、老化防止や保湿・脂肪分解の効果が期待されています。現在、多くの育毛剤が海藻エキスを配合しています。
キトフィルマー
キトフィルマーは毛髪の水分を保持して保湿効果をもたせることで、枝毛や切れ毛を防ぎ、キューティクルを保護します。また毛髪の帯電を防止する作用もあります。
キナエキス
キナノキの樹皮であるキナ皮から抽出したエキスです。マラリア熱の特効薬キニーネの原料となった植物です。育毛剤としては保湿と男性ホルモンを抑制する効果が知られています。
ゼニアオイエキス
ゼニアオイエキスはアオイ科の多年草ウスベニアオイの花や葉から抽出されるエキスです。保湿、抗炎症、代謝促進の効果があります。
ピロリドンカルボン酸ナトリウム
ピロリドンカルボン酸は塩の形で皮膚中に存在している重要な保湿効果をもつ成分です。安全性が高く、皮膚や毛髪にすぐれた湿潤性や柔軟性を与えるので、化粧品や石けん、歯みがき、医薬品などの保湿剤として用いられています。

頭皮の炎症抑制タイプ

グリチルリチン酸ジカリウム
グリチルリチンはシベリア南部、中国西部あるいは東ヨーロッパに自生する多年草でマメ科の甘草の根に含まれる成分です。グリチルリチン酸ジカリウムは抗炎症作用や抗アレルギー作用、ステロイド様作用、女性ホルモン様作用があり、フケやかゆみを抑える効果があります。頭皮を殺菌することにより、炎症を防ぐ効果もあります。
β-グリチルレチン酸
β-グリチルレチン酸は、マメ科の植物である甘草の根に含まれる有効成分グリチルリチンの誘導体です。グリチルレチン酸には、頭皮の炎症を防ぐ非ステロイド性消炎剤で、医薬品や医薬部外品に用いられています。

栄養補給タイプ

亜鉛
亜鉛は体内で様々な酵素の材料になる重要なミネラルの一種です。亜鉛は抜け毛の最大の原因である活性型男性ホルモン(DHT)を作り出す、5-αリダクターゼを阻害する働きがあり、育毛に効果があるとされています。他にも細胞の再生を促す作用もあるので、毛母細胞の増殖を促す効果もあると言われています。
アセチルメチオニン
メチオニンと酢酸の縮合物で、毛髪に必要となる元素を含むアミノ酸です。育毛剤や頭髪化粧品に使用されています。
イノシトール
イノシトールはビタミンB群と似たような働きのある物質で、脂肪とコレステロールを代謝し、細胞の成長促進に欠かせない栄養素とされています。また脱毛予防にも効果があり、髪を健康にして湿疹を防ぐ効果もあるといわれています。脂肪肝や肝硬変などの予防・治療薬として使用されています。
塩酸ピリドキシン
塩酸ピリドキシンとはビタミンB6のことで、薬やサプリメントなどにビタミン保健薬などの成分として配合されています。アミノ酸、タンパク質の合成や代謝、また脂肪代謝にも関与し、皮脂の異常分泌を防ぎ、フケやかゆみを抑え、炎症を防ぐ効能があります。
L-セリン
L-セリンは皮膚の角質層で肌の潤いに影響を与えている成分です。育毛剤においてはサラサラで健康な髪のために配合されています。